以前から「最近できたうどん屋さん」という認識であったが、いつも目的地への中途半端な位置のため、入店できずにいた。
今日は、その目的地が、そのうどん屋に近い上に、時間的に夕食の時間というのが重なり、入店することができた。
店内は、やや狭小だが、コンパクトな座敷席とコンパクトなテーブル席と、かなり窮屈なカウンター席があって、整理整頓され衛生的な感じ。
スタッフは、厨房に店主とおぼしき40前後の寡黙な男性と、その母親?と思える年配の女性2名がホールを担っている風だ。
それにしても、夕食タイムにもかかわらず、他に客はない。まして今日は土曜日なのに。これは大失敗か!
運ばれたおしぼりは自家洗濯もの。メニューは、まるっきり手づくりのダサい(失礼)もの。
だが、値段も今どき500円で、うどんがいただけるなんて本当なら土曜日の夕食時は大行列なはずだが、閑古鳥状態。心配と不安だ。とは言え入店したからにはオーダーせねば。
麺とつゆを確認するには、名古屋名物の味噌煮込みうどん(税込750円)が一番だ。それにライスと唐揚げのセット(税込500円)を注文。比較的早く提供された。
麺は細いがしっかりとコシがある。ちゃんとした名古屋名物の煮込用の麺だ。細い分、すすりやすい。落とされている玉子も白身はしっかり固まっているものの黄身は生の素晴らしい技術だ。具は鶏肉、椎茸、揚げ、ネギ、エノキ、かまぼこ。かまぼこ以外は小さく、薄くしてあるから、これまた食べやすい。普通は椎茸は一枚丸々入っているものだが、細切りにされているため、無くならずに最後まで具を楽しめる。計算しての事ならばかなりの仕掛けだ。
ただ残念なのは、出汁。香りは牛蒡ぽい感じがしたが、具に牛蒡の姿は無い。鰹や鯖等の節物の出汁も感じなかった。昆布やいりこ、アゴの出汁でもない。どちらかと言えば化学調味料ぽいかんじがする。そのため家庭的でホッとするお味とも言えるかもしれない。
唐揚げは三口サイズのものが3個。キャベツとマヨネーズが添えられている。マヨネーズはよくあるが、なんと抹茶塩が付いてきた。天ぷらならまだしも唐揚げに抹茶塩は初体験だ。鶏肉はももかささみか?脂身や皮はなく食べやすい。が、一方で身が硬めでジューシーさは無い。肉の下味もほとんどない。その工夫で抹茶塩が添えてあるのかと合点した。十人十色の味覚に対応しようという店主の狙いだと思うことにした。
妻はカレー煮込みうどん単品税込900円を注文。
麺も具も味噌煮込みうどんと全く同じ。ツユは、カレー粉をうどんツユに溶かし、片栗粉でトロミをつけている風で他店とあまり変わらないが、辛さは控えめで食べやすい。ただこのツユも味噌煮込みうどん同様に、うどん屋特有の出汁を感じる事はできなかった。
しかし、この値段でこの品質ならば合格点。次回は醤油ベースの出汁と、普通の麺を味わうため素うどんをオーダーしてみたい。それに天ぷらも試してみたい。出汁や返しを楽しむために丼ものもオーダーしたい。
ポイントカードももらえた。500円で1個のポイントが貰えるらしいが、今日は2,150円にもかかわらず5個もスタンプを押してくれた。優しい。計15個で500円優待されるということだから、今日の計算だと6,450円で500円の還元。率にすると8%弱の高還元。
しばらくは、通い詰めよう。
スタンプが貯まるまで営業してますように。
ご馳走様でした!