正午のアポ先が、お相手都合で1時間あとに土壇場変更。
仕方なく近くで昼食をと。ところが近くには工場や民家ばかりで飲食店は無い。
アポ先から離れてしまったが、あった!
以前から気になっていたお店だ。交差点角でな方向から入店でき店構えも立派だが、活気を感じられないし、お客さんが出入りしているところを見たことがない。
いつもは目的地の途上なので利用出来なかったので千載一遇。
ドアは手動でやたらと重い。年配者や女性では入店に難儀するのは必至。しかも二重扉だから動きが悪い思い扉の開閉を2回しなければならない。
人の良さそうな老婦人がお茶と紙おしぼりを持ってきて、メニューの説明を丁重にする。
メニュー数は少ない。
1時間後にはアポ先に再訪しなければならないので、ここは迷わず日替りランチ850円を注文。厨房には高齢紳士がいる。多分ご夫婦なんだろう。
鉄鍋の味噌うどんに魚フライ、大根のおでん風の煮物、玉子のサラダ、昆布の佃煮、風変わりな卵焼きなどの小鉢が付いている。一般的な和食店の昼の膳だ。
魚フライは普通で美味い。大根の煮物は家庭のそれよりイマイチ。玉子焼きは言葉にできない奇妙なお味。味噌うどんは、麺は細く煮込み用のもの。味噌煮込みみたいだが、家庭の味噌汁にうどんを具にしている感じ。豆腐に白菜が具だから、まさしく味噌汁だ。
まあ美味しいとはお世辞にも言えないが、この値段でこの品数だから文句はない。
それより、正午〜午後1時のランチ繁忙タイムなのに小生しか入店客はいない。1日一人?経営が心配だ。
しかし、厨房の板さんは、頭にビニール頭巾はしてあるし、店内も厨房も整理整頓され衛生には気を配っているのがわかる。
会計を済ますと、「ウチでなった柿、いらない?」と老婦人。立派な柿を二つお土産にもらった。
アットホームな和食店でした。